印象に残った曲があり調べて遊んでいました。この曲、6つの音だけで出来ているのです。
Tom Traubert's Blues, Tom Waits
F, G, A, B♭, C, D。ただ、これの並びなのです。音楽ってすごい。
毎週木曜日に放送されているフジテレビの不毛地帯のエンディングテーマです。最初に聞いたときにはこのしわがれた声がなじめなくて好きではなかったのですが、メロディーがとても美しいのです。よくよく聞いてみると、歌詞がいかにも、この不毛地帯にぴったりなのです。そのうちしわがれた声は慣れてしまいました。
歌詞はこちらにあります。(英語です)
抜粋して、歌詞を日本語で。
疲れきって傷ついて ズタ袋をぶら下げてさまよい歩く
ねえちょっとお金を借りれないか
オレは無実なんだ 誰も言葉が通じない
犬が吠えてタクシーが停まっている
何かしてくれる人はいるはずだ
オレを刺してくれと頼んだ 今夜眠りにつくんだ
車椅子の年取った男は知っている
被告人のマチルダ 彼女は何百人も殺している
プリマドンナは香水で香しい訳ではない
おやすみ道路の清掃人、おやすみ警備員
マチルダもおやすみなさい
フレーズの最後に繰り返される"waltzing Matilda"ですが、「ワルツのダンスを踊るマチルダ(女性)」という意味ではなく、walz=引きずって持ち歩く、matilda=(ホームレスが)身の回りのものを運ぶカバンの意味なのです。さらに、Waltzing Matilda(ワルチング・マチルダ)という歌もあり、オーストラリアの第二の国家と言われる歌なんだそうです。
インターネットで調べた情報ですが(この曲の由来は曖昧だがという条件付きで)、Tom Waitsがコペンハーゲンで会ったマチルダ・ボンドという女性歌手をもとに書いているとか、オーストラリなのシドニーのコンサートのため、このTom TraubertとはTom Waitsの友達の友達で、刑務所内で亡くなった方だとか、いろいろな要素が詰まっているらしい。出典:Wikipedia