部署移動をしたのですが、あのような会社では転職のようなものです。しかし、前職の仕事を抱えたまま新しい部署へ。もし新しい部署の仕事が無かったとしても、今までの部署での仕事が過去1年ちょっとの中でも一番と言えるような忙しさだったのです。3種類くらいの仕事をまわすのですが、私に指示をする人や一緒にやってくれる人みんな、全体で私がどれだけの仕事をこなしているのか知らないから、というか私がどれだけ忙しくても彼らには関係ないから、かなり辛い状況でした。
今週からは、もう少しまともな時間配分になるかと思いきや、そうは問屋が卸さない。自分のスケジュールにはほどほどの用事しか入っていないが、結局「割り込み」「飛び込み」の仕事に忙殺される。
それに輪をかけて、ちょっと困ったことも起こりました。
やり方を、変えなければ。
そんな中、とっても助けてくれる人あり、飲みに誘ってくれる人あり。
昨晩飲んでいたら、なぜか私が物理学科だったことが話題になりました。そして、宿題をもらいました。
どうしたらヘッドスピードを上げられるか、ゴルフを物理で説明せよ。
らじゃっ!
お互いほろ酔いで帰っていきましたが、今朝目が覚めてそれを思い出し、ちらっと考えると、宿題完了。へっへっへ、そんなの簡単さ。
- 動エネルギー
- てこの原理
ま、ゴルフ的な答えは手首を上手に使いましょうですな。
ゴルフでは、手首を上手に使います。体(腰)を使ってまわして、腕を振り回し、手首をも使ってクラブをまわしてボールを打ちます。見た目以上に全身運動なのです。
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解説1
1. 動エネルギー
野球の練習機械でボールを打ち出すのががありますね。その機械をトラックの後ろに積んで、トラックが時速100kmで走ります。そのとき、トラックから後方に向けて時速100kmでボールを打ち出すとボールはどのような動きとなるでしょう?
では、トラックから前方に向けて打ち出すとどうなるでしょう。
これがわかると、ヘッドスピードが上がります。
2. てこの原理
てこの原理はみなさんご存知ですね。小さな力で大きな動きをする道具。力点、支点、作用点。
これを使うから、ヘッドスピードが上がります。
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解説2
1. 動エネルギー
さて、先ほどの答えは、後方に打ち出すと、ぽとっとその場に落ちます。後方に打ち出すと、時速200kmで飛んで行きます。すばらしい!したがって、100kmまでの速度しか打ち出す能力が無い機械でも時速200kmが実現できるのです。
そこで、手首です。
腕を前に伸ばして、手首だけでクラブを振ってみます。それが時速10kmとします。体と腕をどれだけ使ってもヘッドスピード時速40kmしか出せなくても、手首の動きを足すと、なんと時速50kmのヘッドスピードになるのです!
2. てこの原理
ムチをうつときに手首をつかってしならせると、ビュンっと振り回されます。それと同じです。てこは、支点から力点の距離、支点から作用点の距離の比と力の比が一致します。従って、手首を支点に、力をいれる力点の手を「くいっ」と、ちょっと動かしただけで作用点であるクラブの先は「ぶいんっ」と動きます。
これは、クラブの長さ、体の大きさにも言えます。背が高い人が長いクラブを振り回すのは、小柄な人が短いクラブを振り回すより、よっぽども有利です。
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ということです。久しぶりに、懐かしい単語を使いました。
これは理屈ですので、当たるかどうかは、腕次第......